Mac mini (M1, 2020)について考える【買うべき?】
Mac mini (M1, 2020)
僕は予想していなかったMac miniのアップデート.
Mac mini 2020 / 2018モデルを愛用している僕としては黙っているわけにもいられず,久々に記事を書くことにしました.
今回この記事で考えることは大きく以下の2点.
- Mac mini (M1, 2020)は買いなのか
- Mac mini 2020 / 2018との違い
あくまで,一素人の意見なので参考程度に読んでください.
何が変わったのか
今回のアップデートで仕様が大きく変わりました.
特筆すべき項目は以下の通り.
値段 | 112,800円(税別)→ 72,800円(税別) |
CPU / GPU | Intel第8世代CPU/iGPU → M1チップ |
筐体サイズ | 変わらない (が,微妙に軽量になった) |
カラー | スペースグレー → シルバー |
Wi-Fi | Wi-Fi 6対応 |
外部接続端子 | Thunderbolt 3 / USB type-c ×4 → Thunderbolt / USB 4 ×2 |
値段とM1チップについて
値段がかなり安くなりました.
それでいて性能は大幅に向上しているとのことなので,かなりコスパは良いのではないかと思います.
ベンチマークスコアがまだ執筆時点では出ていないのでなんとも言えませんが,
Is this a real setup? Are there real people actually use a Mac mini with a Pro Display XDR? pic.twitter.com/dzwDAItwVn
— Marques Brownlee (@MKBHD) November 10, 2020
上記ツイートでも言及されているように,6KのPro Display XDRを公式で使用しているのを見ると,かなりM1チップのCPU/GPUパワーはあるようです.
しかし,これはMacbook Air / Pro 13でも同様です.
これについては色々と考えさせられます.
Mac miniの立ち位置が変わった?
Mac mini 2020 / 2018年モデル
ここからは僕の持論ですが,今回のアップデートでMac miniの立ち位置が若干変わった気がします.
以前の2018年モデルでは,筐体カラーがスペースグレーであったことからも,
「Mac miniでもプロと同様の仕事を。」
というようなコンセプトだったように感じます.
しかし,Mac mini M1モデルでは,
「あくまでmini,Macマシンを手軽に。」
というようなコンセプトな感じがします.
これはある意味,原点回帰のようにも取れますが,性能は大幅に向上しているわけです.
これを鑑みるに,AppleはこのM1モデルが標準モデルであり,Macbook Pro 16やiMacではさらに性能向上したアーキテクチャが実装されることが予想できます.
その差別化が,チップでされるのか外部GPUなどでされるのかわかりませんが,もしかしたらプロ仕様のM1チップが開発されているのかもしれません.
(miniと関係ないけど,AirとPro 13は上手く差別化できているのかしら...)
懸念点
コスパが良いMacマシンなわけですがMac mini 2020/2018モデルと比べていくつか懸念すべき点もあります.
eGPUが使えない
いわゆる外付けのGPUボックスは使えないようです.
M1のGPUパワーが未知数なのでなんとも言えませんが,映像編集などをする人にとっては大きな悩みのタネになるかもしれません.
ただ先ほど言ったプロ仕様のM1チップではないですが,Appleはそこら辺は考慮しているはずです.
とりあえず,M1チップのベンチマークがある程度出揃って,なおかつプロマシンが出るのを様子見するのも良いでしょう.
Thunderbolt端子が少ない
Mac mini 2020/2018では4ポートあったThunderbolt 3端子ですが,Mac mini M1 2020ではThunderbolt / USB 4が2ポートしかありません.
いくら端子がアップグレードされたからと言って,デスクトップマシンで2つは足りないという人も結構いそうなものです.
Macbook Pro 13も2つに減らされているし,ちょっと残念.
メモリ換装ができない
Mac mini 2020 / 2018モデルでは,メモリの換装が可能でした.
なので一番下位モデルの8GBメモリであっても,後から2万円ほどで32GBにアップグレードできました.
が,Mac mini (M1 2020) ではユニファイドメモリなので,メモリ換装は不可能でしょう.
一番良くても16GBメモリが積めますが,それ以上は無理です.
これをデメリットと見るかは人によるでしょうが,今回のユニファイドメモリは一般的なメモリとは仕様が異なり,M1チップに最適化された形で提供されています.
したがって,このメモリ換装できないという懸念は,ほとんどの方にとっては大きなダメージにはならないと思います.
(追記で最後にベンチマーク比較を載せています.参考にしてください.)
結局Mac mini M1 2020は買いなのか
正直,MacOSデスクトップマシンとしては買いなモデルだと思います.
単にM1チップマシンが欲しいのであれば,Macbook Airも視野に入るかと思いますが,それを差し置いて安価であることが大きいですね.
まあ僕は買いませんが.
だってMac mini買ったばっかだし.笑
追記:M1チップのベンチマーク
Macbook AirのものですがGeekbench 5のM1チップベンチマークスコアが出ていました.
試しに僕のものと比べてみます.
まさかの,32GBメモリを積んだ第8世代Intel core i7が,8GBユニファイドメモリのM1に完敗です.
シングルコアの性能がすごく良く,キャッシュ容量にも大きな差がありますね.
これは...,なかなかすごいかもしれない.