プログラミング

まるで暗号.今更ながら難読プログラミング言語Brainf*ckを解読してみる

Brainfuck

Brainfuck

Brainfuckとは難読プログラミング言語(esolang: Esoteric Programming Language)と呼ばれ,いわゆる実用性を排除したユーモアプログラミング言語である.

実際に頑張って僕が書いた(超大事)「Hello,World!」を出力するコードを見てみると,

という感じになる.

見ただけでは何もわからない.(初見だと魚の骨にしか見えん)

これで,チューリング完全(一応なんでもプログラミングできる)なんだからすごい.

環境構築

必要ない人は読みとばしてくれ...

欲しい人は
http://esoteric.sange.fi/brainfuck/compiled/win/BFI.exe
からインタプリタをダウンロードすると良い.

24KBしかないから安心してくれ.

Brainfuckのインタプリタ
Brainfuckのインタプリタ

命令一覧

Brainfuckには8つの命令が存在する.

 

命令意味C言語での同義
+ポインタの値をインクリメント++(*ptr);
-ポインタの値をデクリメント--(*ptr);
>ポインタを右にインクリメント(移動)++ptr;
<ポインタを左にインクリメント(移動)--ptr;
[現在参照中のポインタの値が0ならば ] まで移動while(*ptr){
]現在参照中のポインタの値が0でなければ [ まで移動 }
.現在参照中のポインタの値を出力print( *ptr );
,現在参照中のポインタに値を入力*ptr = getchar();

 

以上の8つの命令を用いて,プログラミングします.
これ以外の文字は全てコメントとみなされ無視されます.

簡易コードで理解する

まずは簡単なコードで理解していく.

まずはこのコード,大文字の「A」を出力するコードである.

デフォルトでは最初に指しているポインタの値は0でなので,「+」を65回入力します.
そうするとASCIIコード65(10進数表記,16進数では41H)の「A」をポインタは指すようになります.

その後「.」で出力させているというわけです.

ちなみに「123」と出力させたいなら,

こんな感じです.

ASCIIコード49の「1」を出力し,同じポインタをインクリメントして「2」にして出力,最後にもう一度インクリメントして「3」を出力する,といった具合です.

 

変数の扱い

Brainfuckでは変数のような処理も可能です.現在参照しているポインタをずらせばよいのです.

先程の「123」と出力するコードで,「1」と「2」と「3」をそれぞれ保っておきたい場合は

 

こう書けばよいということです.
これで配列には[1|2|3]という値が格納されていることになります.

しかし,なんだか冗長ですね...
(Brainfuckだから仕方がないとか言わない)

ループで綺麗に

ASCIIコードにおいて,数字の0は48から始まります.
もし,それ以前の記号を使わないのであれば,毎回「+」を40回以上打ち込むのは無駄です.

ということで,ループ命令を使ってスマートに書き換えましょう.

なにやらBrainfuck感が出てきました!

我ながら書けるようになってくるとワクワクしてきます!笑

Hello,World!

さて,いよいよ「Hello,World!」に挑戦です.

最後の「!」だけ,ポインタを最初から動かしています.

最終的な配列は
[ 0(ループカウンタ) |  d  | 0(ループカウンタ) | ! ]
という感じかな?

確かめてないので間違っているかも.

ちなみにHello,World!コードを可視的に分かりやすく解説しているのは以下のサイト.

https://fatiherikli.github.io/brainfuck-visualizer/

 

さいごに

Brainfuck難しいようで,意外と書けるようになるもんですね.「実験の待ち時間あるから,Brainfuckでも理解してみるかー」と思い立って,そんなにかからず理解できました.

ただ,ASCIIコード表がないと,書けないですこれ.

他にもジョークプログラミング言語がありますが,たぶん解読するのはBrainfuckが最初で最後な気がします.

Brainfuck派生のOok!とかはたぶん書けるけど,解読はしたくない...

 

おわり.


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